三条市の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

三条市への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、三条市の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 三条市の観光客入込数(2024年・約171.6万人)と県内ランキング(13位/30市町村中)
  • 2012〜2024年の推移と変化率(コロナ前比78.3%・前年比+2.2%)
  • 観光の種類の内訳(都市型48.5%+行祭事19.2%の道の駅・祭り観光型)
  • 月別の観光客の集中パターンとピーク月(8月・春から秋にかけての分散型)
  • 主要観光施設別の入込数(10施設・道の駅「燕三条地場産センター」が最大)

① 三条市の観光客数(2024年)

三条市の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数171.6万人+2.2%
県内順位(入込数)13位/30市町村中
県全体に占める割合約2.71%
観光客/人口比約18.8倍(県内24位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

三条市は県内第13位の観光地です。燕三条地場産センター・庭園の郷 保内・漢学の里しただの道の駅3施設が集客の中心で、都市型観光が48.5%を占めます。コロナ前(2019年:219.0万人)比で78.3%と、県内20番目の回復率にとどまっており、コロナ前水準への回復が遅れている市町村のひとつです。


② 観光客数の推移(2012〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)158.9万人
2013年(H25)175.9万人+10.7%
2014年(H26)175.4万人−0.3%
2015年(H27)193.3万人+10.2%
2016年(H28)215.1万人+11.3%
2017年(H29)204.1万人−5.1%
2018年(H30)210.1万人+3.0%
2019年(R1)219.0万人+4.2%
2020年(R2)134.6万人−38.6%
2021年(R3)122.0万人−9.3%
2022年(R4)176.7万人+44.8%
2023年(R5)167.8万人−5.0%
2024年(R6)171.6万人+2.2%

コロナ前(2019年:219.0万人)と比べると、2024年は171.6万人でコロナ前比78.3%です。コロナ前水準の回復率は県内20番目で、2024年時点でも2019年の水準を大きく下回っています。

コロナ前の三条市は2012年(158.9万人)から2019年(219.0万人)まで比較的安定して増加を続けており、2016年(215.1万人)が最高値を記録していました。コロナ禍の2020年に−38.6%と急落し、2021年(122.0万人)は12年間の最低水準となりました。2022年に+44.8%で176.7万人まで回復したものの、その後は200万人台を回復できておらず、横ばい傾向が続いています。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率県内順位
2014年→2019年(コロナ前・5年間)+24.8%4位/30市町村
2019年→2024年(コロナ後・5年間)−21.7%20位/30市町村

コロナ前の5年間(2014→2019年)は+24.8%と県内4番目の増加率でした。道の駅施設の集客増や地域イベントの定着が背景にあるとみられます。コロナ後の5年間(2019→2024年)は−21.7%と県内20番目のマイナスで、コロナ禍の落ち込みからの回復が遅れていることを示しています。長期的(H25→R6:2013→2024年)には−2.5%のわずかな減少で、県内10番目の変化率となっています。


▼【グラフ:三条市_入込数推移.png 三条市の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
6位南魚沼市287.0万人
7位弥彦村235.2万人
8位十日町市212.9万人
9位柏崎市202.5万人
10位新発田市192.0万人
11位阿賀野市175.7万人
12位糸魚川市173.2万人
13位三条市171.6万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

三条市は県全体(約6,334万人)の約2.71%を占めています。隣接する糸魚川市(173.2万人)とほぼ拮抗する水準で、12位〜14位あたりの市町村が競合する位置にあります。コロナ前(2019年:219.0万人)の頃は上位10〜11位圏内に位置していましたが、コロナ後の回復遅れで13位まで順位を下げています。


▼【グラフ:三条市_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)三条市を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

三条市の観光は道の駅3施設を軸とした都市型観光が中心です。

都市型観光(48.5%)が最も大きく、燕三条地場産センター・庭園の郷 保内・漢学の里しただの道の駅3施設への集客が主体です。次いで行祭事・イベント(19.2%)が高く、三条夏まつり・三条祭り・三条マルシェなどの地域イベントへの来訪が含まれます。温泉・健康(11.5%)は八木ヶ鼻温泉いい湯らてい・SnowPeak FIELD SUITE SPAへの来訪、スポーツ・レクリエーション(11.2%)はアウトドア施設等への来訪が含まれます。

観光分類比率
都市型観光48.5%
行祭事・イベント19.2%
温泉・健康11.5%
スポーツ・レクリエーション11.2%
歴史・文化4.6%
その他4.3%
自然0.7%

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月6.3万人
2月10.9万人
3月8.7万人
4月14.7万人
5月21.4万人
6月19.6万人
7月12.2万人
8月23.3万人
9月13.6万人
10月19.8万人
11月14.3万人
12月6.7万人

ピークは8月(23.3万人)で、年間の13.6%が集中しています。ただし5月(21.4万人)・10月(19.8万人)・6月(19.6万人)も高く、三条市の月別パターンは県内の中で比較的分散した特徴があります。

5月(21.4万人)は春の行楽シーズンと三条マルシェなどのイベントが集客を支えているとみられます。10月(19.8万人)も秋の行楽需要と道の駅利用の組み合わせで高めの水準を維持しています。道の駅が3施設ある都市型48.5%の構造は季節を問わず来訪客を受け入れやすく、これが月別パターンの分散につながっているとみられます。

1月(6.3万人)・12月(6.7万人)と厳冬期は最も閑散しており、冬集中度(12〜2月合計)は13.9%です。夏集中度(7〜8月合計)は20.7%で、他の市町村と比べて夏集中の度合いは低めです。


▼【グラフ:三条市_月別推移.png 三条市の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:三条市_分類別.png 三条市の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

三条市で主要観光地点として計上されている施設は10か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
道の駅「燕三条地場産センター」都市型観光28.6万人27.9万人+2.4%
道の駅「庭園の郷 保内」都市型観光24.7万人23.7万人+3.9%
道の駅「漢学の里しただ」都市型観光19.6万人19.6万人0.0%
八木ヶ鼻温泉いい湯らてい温泉・健康12.0万人11.3万人+6.5%
燕三条Wing都市型観光8.4万人6.5万人+29.1%
三条夏まつり行祭事・イベント8.1万人8.4万人−3.6%
SnowPeak FIELD SUITE SPA温泉・健康7.7万人7.7万人−0.7%
三条防災ステーションその他7.4万人6.5万人+13.0%
三条マルシェ行祭事・イベント7.1万人6.0万人+18.3%
三条祭り行祭事・イベント6.3万人4.8万人+31.6%

道の駅補完: 道の駅3施設(燕三条地場産センター・庭園の郷 保内・漢学の里しただ)の合計利用者数は729,082人(72.9万人)で、15市町村中4位です。

施設への集中度

三条市で最も入込数が多い施設は「道の駅『燕三条地場産センター』」(28.6万人)で、市全体入込数の16.7%を占めます(県内25位の集中度)。上位3施設(燕三条地場産センター・庭園の郷 保内・漢学の里しただ)の合計は全体の42.5%です(県内17位)。

最大施設集中度16.7%(25位)・上位3施設集中度42.5%(17位)はいずれも県内で下位圏の値で、10施設が分散して集客していることを示しています。道の駅3施設に次いで温泉・イベント・アウトドア施設が並ぶ多層的な観光構造です。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設(+20%以上): 三条祭り(前年比+31.6%・4.8万人→6.3万人)、燕三条Wing(前年比+29.1%・6.5万人→8.4万人)
  • 大きく減少した施設(−20%以下): 該当なし

三条祭りは2024年に来訪者が増加した地域イベントです。燕三条Wing(燕三条エリアの産業観光・体験型施設)は+29.1%と2024年に集客を伸ばしています。道の駅3施設はいずれも前年比+0〜+4%と安定した水準を維持しています。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。市町村の観光の特徴(宿泊型か日帰り型か)は、観光分類別データ(温泉健康・スポーツレクリエーションの比率)や施設種別から間接的に読み取ります。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 三条市の観光客入込数(2024年)は171.6万人で、新潟県内13位です
  • 観光の中心は都市型観光(48.5%)行祭事・イベント(19.2%)で、道の駅3施設・三条祭り・三条夏まつりが集客を支える道の駅・祭り型の観光構造です
  • 観光客/人口比は約18.8倍(県内24位)です

長期トレンド

コロナ前(2019年:219.0万人)と比べると、2024年は171.6万人でコロナ前比78.3%です。県内20番目の回復率で、コロナ前水準への回復が遅れています。一方、コロナ前の5年間(2014→2019年)には+24.8%と県内4番目の増加率を記録しており、コロナ前は成長が続いていました。長期的(H25→R6)には−2.5%(県内10位)とほぼ横ばいです。

直近の動向(2022〜2024年)

2022年(+44.8%:コロナ禍からの反発回復)・2023年(−5.0%)・2024年(+2.2%)と、コロナ禍以降170〜180万人台での横ばいが続いています。コロナ前の200万人台を回復できていない状況が続いています。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 8月(年間の13.6%が集中)。ただし5月・10月も高く分散型。道の駅が年間を通じて集客するため月別格差が小さい
  • 最大施設: 「道の駅『燕三条地場産センター』」が全体の16.7%を担う(県内25位の集中度)
  • 上位3施設合計: 42.5%(県内17位)。道の駅3施設が集客の中心で、残る7施設が分散して観光需要を支える構造

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: 三条祭り(+31.6%)・燕三条Wing(+29.1%)
  • 大きく減少: 該当なし

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)
  • 道の駅利用者数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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