この記事でわかること:
- 新潟市の小学校・中学校の学校数と児童生徒数、県内での位置
- 1校あたり・1学級あたり・1教員あたりの児童数から見た「密度」
- 直近2年間(令和4年→令和6年)の学校数・児童生徒数の変化
- 将来推計(2020年→2050年)で学齢人口がどのように推移する見込みか
- 教育費総額と1人あたり教育費の県内順位
本記事は新潟市全体(8区の合計)の統計を扱います。8区別の内訳ではありません。
① 新潟市の小中学校168校・児童生徒55,731人|県内約4割を占める規模
新潟市の小学校は107校、中学校は61校、小中学校を合わせて168校です(出典:文部科学省 学校基本調査)。児童生徒数は小学校36,444人、中学校19,287人で、小中合計55,731人となります(出典:文部科学省 学校基本調査)。この規模はいずれも新潟県内で1位です。
(注)本記事の小学校児童数・中学校生徒数は、特別支援学級児童を含み、義務教育学校・特別支援学校・中等教育学校の児童生徒は含みません。
県内合計と比較すると、新潟市の位置は以下のようになります。
| 指標 | 新潟市の値 | 県内合計 | 県内シェア | 県内順位 |
|---|---|---|---|---|
| 小学校数 | 107校 | 433校 | 約24.7% | 1位 |
| 中学校数 | 61校 | 228校 | 約26.8% | 1位 |
| 小学校児童数 | 36,444人 | ― | ― | 1位 |
| 中学校生徒数 | 19,287人 | ― | ― | 1位 |
| 小中児童生徒合計 | 55,731人 | 147,899人 | 約37.7% | 1位 |
▼【グラフ】01小中児童生徒合計県内上位5.png|新潟県内 小中児童生徒合計 上位5市町村(令和6年)

2位の長岡市(小中児童生徒合計18,864人)と比べると、新潟市の児童生徒数は約3.0倍です。小学校数でも2位長岡市の55校に対して107校で、約1.9倍となります。学校数・児童生徒数のいずれも県内で1位、かつ2位との差が大きい水準です。
② 県内で最も密度が高い政令市の平均像
学校あたり・学級あたり・教員あたりの児童数を見ると、新潟市は小学校の3つの密度指標いずれも県内1位です(出典:文部科学省 学校基本調査)。
| 指標 | 新潟市の値 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 小学校 1校あたり児童数 | 340.6人/校 | 1位 |
| 小学校 1学級あたり児童数 | 21.8人/学級 | 1位 |
| 小学校 1教員あたり児童数 | 15.19人/教員 | 1位 |
▼【グラフ】02小学校3密度指標新潟市と県内平均.png|小学校 1校あたり・1学級あたり・1教員あたり児童数 新潟市と県内平均の比較(令和6年)

新潟県内30市町村の小学校 1校あたり児童数の平均は190.9人/校で、新潟市(340.6人/校)はその約1.78倍にあたります。小学校 1校あたり児童数の県内2位は弥彦村の339.0人/校で、新潟市との差は1.6人と僅差です。ただし、弥彦村が小学校1校で運営しているのに対し、新潟市は107校を運営した上での平均340.6人/校という違いがあります。
小学校の3つの密度指標がいずれも県内1位となっている自治体は、県内30市町村のなかで新潟市のみです。「規模が大きい」ことと「1校・1学級・1教員あたりの児童数が多い」ことが同時に成立している位置となります。
③ 大規模自治体でも進む小学校数の減少
学校基本調査の直近2年(令和4年→令和6年)で、新潟市の学校数・児童生徒数がどう変化したかを見ます(出典:文部科学省 学校基本調査)。
| 指標 | R4(2022年) | R6(2024年) | 変化 |
|---|---|---|---|
| 小学校数 | 108校 | 107校 | △1校 |
| 中学校数 | 61校 | 61校 | 維持 |
| 小学校児童数 | 37,953人 | 36,444人 | △1,509人 |
| 中学校生徒数 | 19,590人 | 19,287人 | △303人 |
| 小中児童生徒合計 | 57,543人 | 55,731人 | △1,812人(R4比-3.1%) |
▼【グラフ】03_小学校数と児童数_R4toR6.png|新潟市の小学校数と児童数の推移(学校基本調査 令和4年-令和6年)

小学校数は2年間で108校から107校へ1校減少しています。中学校数は61校で維持されています。小中の児童生徒合計は2年間で1,812人減少しました。R4(57,543人)を分母とした減少幅はR4比-3.1%です。100校を超える規模の自治体で、2年間に小学校が1校減少する動きが確認できます。
④ 2020→2050で学齢人口37.7%減少見込み・県内で4番目に緩やか
将来推計人口(令和5年推計)を用いて、新潟市の学齢人口(5-14歳)が2020年から2050年までどのように推移する見込みかを整理します(出典:国立社会保障・人口問題研究所 日本の地域別将来推計人口・令和5年推計)。
▼【グラフ】04_将来学齢人口_2020to2050.png|新潟市の将来学齢人口5-14歳 7時点推移(2020-2050・令和5年推計)

2020年(実績値)は64,068人で県内1位です。2050年(推計値)は39,896人で、2020年から30年間で24,172人減少する見込みとなります。変化率は-37.73%で、この減少率の順位(減少率が大きいほど1位)は県内30市町村中27位です。減少率で見ると、県内でおよそ4番目に緩やかな水準に位置します。
参考として、県内で減少率が大きい上位には阿賀町(-78.71%)や田上町(-75.61%)などの小規模自治体が入ります。新潟市は絶対数で県内1位の規模を保ちつつ、30年間の減少率は県内30市町村中27位(減少率が大きい順)という位置です。
5年ごとの期間で見ると、新潟市では2025年→2030年の減少幅(-13.38%)が最も大きくなる見込みです。この「2025→2030年の期間で減少幅が最大」となるパターンは新潟県内の多くの市町村で共通して見られます。
2050年の推計値39,896人という数値は、現在(令和6年)の小中児童生徒合計55,731人と学齢人口の定義や年度が異なるため単純比較はできませんが、令和2年の学齢人口64,068人からの30年間での減少見込みとして参照できます。
⑤ 新潟市の教育データが示すもの
新潟市の教育・学校データを整理すると、以下の観察が確認できます。
- 小学校107校、中学校61校、小中児童生徒合計55,731人。いずれも新潟県内30市町村中1位で、県内合計に対する新潟市の児童生徒シェアは約37.7%(学校数シェアは小約24.7%・中約26.8%)
- 小学校の1校あたり児童数340.6人/校、1学級あたり21.8人/学級、1教員あたり15.19人/教員。3つの密度指標がいずれも県内30市町村中1位(3指標同時1位は新潟市のみ)
- 令和4年→令和6年の2年間で小学校数は108校から107校へ1校減少、児童生徒合計は1,812人減少(R4比-3.1%)
- 令和2年の学齢人口5-14歳は64,068人(県内30市町村中1位)。将来推計では2050年に39,896人(-37.73%)となる見込み。減少率の順位は県内30市町村中27位で、県内で4番目に緩やかな水準
- 教育費総額は令和5年度決算で約699.8億円(69,984,827千円)で県内30市町村中1位。ただし児童生徒1人あたり教育費は125.58万円で県内30市町村中13位と中位に位置
教育費総額と1人あたり教育費の順位差(総額1位、1人あたり13位)は、児童生徒数が県内で最も多い自治体という規模の側面と、1人あたりで見た場合の位置が異なることを示す観察となります。県内で1人あたり教育費が上位の自治体は粟島浦村・刈羽村・阿賀町・津南町・妙高市など、いずれも小規模自治体です。
なお、本記事で用いた指標には年度差を含むものがあります。「児童生徒数÷学齢人口比 0.870」は分子が令和6年(2024年)・分母が令和2年(2020年)で年度差が4年あり、就学率とは異なる観察指標です。「児童生徒1人あたり教育費」は分子が令和5年度(2023年度)・分母が令和6年(2024年)で年度差が1年あります。将来推計値は令和5年推計に基づく数値で、実績とは異なる可能性があります。
データ・情報基準日
| データ | 出典 | 情報基準日 |
|---|---|---|
| 学校数・児童生徒数・学級数・教員数 | 文部科学省 学校基本調査 | 令和6年5月1日現在 |
| 学齢人口(5-14歳) | 総務省統計局 国勢調査 | 令和2年10月1日現在 |
| 将来学齢人口(2020-2050) | 国立社会保障・人口問題研究所 日本の地域別将来推計人口 | 令和5年推計 |
| 教育費(総額・費目別) | 総務省 決算状況調 | 令和5年度決算 |
| 学校数・児童生徒数 経年(R4-R6) | 文部科学省 学校基本調査 | 令和4年-令和6年5月1日現在 |
| 学齢人口 経年(H22-R2) | 総務省統計局 国勢調査 | 平成22年-令和2年 |
(県内順位はいずれも新潟県30市町村中の順位)

コメント