この記事でわかること:
- 長岡市の小学校・中学校の校数と児童生徒数、県内での位置
- 1校あたり・1学級あたり・1教員あたりの児童数から見た「密度」の3段構造
- 教育費総額と児童生徒1人あたり教育費の県内順位の対比
- 将来推計(2020年→2050年)で学齢人口がどのように推移する見込みか
- 直近2年間(令和4年→令和6年)の学校数・児童生徒数の変化
(注)本記事の小学校児童数・中学校生徒数は、特別支援学級児童を含み、義務教育学校・特別支援学校・中等教育学校の児童生徒は含みません。
① 新潟市に次ぐ県内2位|小中学校84校・児童生徒18,864人(シェア12.75%)
長岡市の小学校は55校、中学校は29校、小中学校を合わせて84校です(出典:文部科学省 学校基本調査)。児童生徒数は小学校12,108人、中学校6,756人で、小中合計18,864人となります(出典:文部科学省 学校基本調査)。児童生徒数の規模は県内で2位、学校数も小学校・中学校とも県内で2位に位置します。
県内合計と比較すると、長岡市の位置は次のようになります。
| 指標 | 長岡市の値 | 県内合計 | 県内シェア | 県内順位 |
|---|---|---|---|---|
| 小学校数 | 55校 | 433校 | 約12.7% | 2位 |
| 中学校数 | 29校 | 228校 | 約12.7% | 2位 |
| 小学校児童数 | 12,108人 | 96,426人 | 約12.6% | 2位 |
| 中学校生徒数 | 6,756人 | 51,473人 | 約13.1% | 2位 |
| 小中児童生徒合計 | 18,864人 | 147,899人 | 約12.75% | 2位 |
▼【グラフ】01小中児童生徒合計県内上位6.png|新潟県内 小中児童生徒合計 上位6市町村(令和6年)

長岡市の小中児童生徒合計18,864人は、1位新潟市55,731人の約3分の1(約33.8%)、3位上越市13,009人の約1.45倍という位置です。上越市との差は5,855人あり、1位新潟市とも3位上越市とも一定の距離を持って県内2位に位置していることが数値に表れています。
学校基本調査の直近2年(令和4年→令和6年)で、長岡市の児童生徒数と学校数はどう変化したかを見ると、次のとおりです。
| 区分 | R4(2022) | R5(2023) | R6(2024) | R4→R6変化 |
|---|---|---|---|---|
| 小学校数 | 56校 | 55校 | 55校 | △1校 |
| 中学校数 | 29校 | 29校 | 29校 | 維持 |
| 小学校児童数 | 12,848人 | 12,493人 | 12,108人 | △740人(R4比-5.76%) |
| 中学校生徒数 | 6,993人 | 6,958人 | 6,756人 | △237人(R4比-3.39%) |
| 小中合計児童生徒数 | 19,841人 | 19,451人 | 18,864人 | △977人(R4比-4.92%) |
2年間の減少幅は小学校側に集中しており、児童数減少740人は生徒数減少237人の約3.1倍です。小学校数はR4→R5の1年で1校減少し、R5→R6は55校で維持されています。中学校数は3期を通じて29校を維持しています。
この章で読み取れる観察: 長岡市は「県内合計に対して12.75%を占める県内2位規模」に位置しており、1位新潟市と3位上越市の中間で両者から一定の距離を保つ位置になっています。直近2年の減少は小学校側に集中している数値の並びが観察できます。
② 1校あたり220人(県内11位・中位)・1学級19.3人と1教員12.48人は県内3位|分散配置と密度の2段構造
小学校の「1校あたり児童数」「1学級あたり児童数」「1教員あたり児童数」の3つの密度指標を見ると、長岡市は次の位置にあります(出典:文部科学省 学校基本調査)。
| 指標 | 長岡市の値 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 小学校 1校あたり児童数 | 220.1人/校 | 11位 |
| 小学校 1学級あたり児童数 | 19.3人/学級 | 3位 |
| 小学校 1教員あたり児童数 | 12.48人/教員 | 3位 |
▼【グラフ】02小学校3密度指標長岡市と県内平均.png|小学校 1校あたり・1学級あたり・1教員あたり児童数 長岡市と県内平均の比較(令和6年)

参考として、長岡市の小学校は55校・628学級・970人の教員で12,108人の児童を受け持っています。1校あたりで見ると220.1人と県内11位で中位に位置する一方、1学級あたりの19.3人と1教員あたりの12.48人はいずれも県内3位に位置します。
「1校あたりが中位(11位)でありながら、1学級あたりと1教員あたりが県内3位」という組み合わせは、県内2位の児童生徒数(12,108人)を55校という多くの学校に分散配置しつつ、1学級・1教員が受け持つ児童数は上位に位置している状態を数値上示しています。
この章で読み取れる観察: 長岡市の小学校密度は「1校あたり中位」と「1学級・1教員あたり上位」の2段構造となっています。1校あたり密度が県内1位となる新潟市(340.6人/校)とは異なる位置に、長岡市は数値上位置していることが観察できます。
③ 教育費総額137.7億円で県内2位・児童生徒1人あたり73.01万円で県内28位
長岡市の令和5年度決算における教育費関連指標は次のとおりです(出典:総務省 決算状況調 令和5年度/文部科学省 学校基本調査 令和6年5月1日現在)。
| 指標 | 長岡市の値 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 教育費総額(R5決算) | 約137.7億円(13,772,974千円) | 2位 |
| 小中児童生徒数(R6) | 18,864人 | 2位 |
| 児童生徒1人あたり教育費 | 73.01万円 | 28位 |
▼【グラフ】04教育費総額と1人あたり教育費対比.png|長岡市の教育費総額(県内2位)と児童生徒1人あたり教育費(県内28位)の対比

県内で教育費総額の上位は、1位新潟市 約699.8億円(69,984,827千円)・2位長岡市 約137.7億円・3位上越市 約96.6億円(9,659,888千円)と並びます。長岡市の教育費総額137.7億円は、児童生徒数の規模と同じ「新潟市に次ぐ県内2位」の位置となっています。
一方で、児童生徒1人あたり教育費で見ると、長岡市は73.01万円で県内30市町村中28位に位置します。分子である教育費総額は県内2位で上位に位置する一方、分母となる児童生徒数(18,864人)も県内2位に厚いという分子・分母の組み合わせが、1人あたり順位が下位に位置する数値関係になっています。
この章で読み取れる観察: 長岡市は「教育費総額が県内2位(上位)でありながら、児童生徒1人あたりで見ると県内28位(下位)」という順位差の大きい対比を示す位置となっています。この指標は分子(R5決算)と分母(R6学校基本調査)に1年の年度差があり、また教育費総額には施設整備費等の一過性支出や、社会教育費・学校給食費・体育施設費等の児童生徒以外にも及ぶ費目を含みます。「教育投資が薄い/厚い」等の解釈はこの指標だけからは判断できません。
④ 2020→2050で学齢人口22,325人→12,638人|県内5番目に緩やかな減少と6期間の凹凸
将来推計人口(令和5年推計)を用いて、長岡市の学齢人口(5-14歳)が2020年から2050年までどのように推移する見込みかを整理します(出典:国立社会保障・人口問題研究所 日本の地域別将来推計人口・令和5年推計)。
▼【グラフ】03_将来学齢人口_2020to2050.png|長岡市の将来学齢人口5-14歳 7時点推移(2020-2050・令和5年推計)

| 年 | 学齢人口(5-14歳) |
|---|---|
| 2020年(実績) | 22,325人 |
| 2025年 | 19,758人 |
| 2030年 | 16,708人 |
| 2035年 | 14,916人 |
| 2040年 | 14,319人 |
| 2045年 | 13,651人 |
| 2050年 | 12,638人 |
2020年(実績値)は22,325人で県内2位です。2050年(推計値)は12,638人で、30年間で9,687人の減少見込みとなります。30年変化率は-43.39%で、この減少率が緩やかな順で見ると県内30市町村中5位に位置します。 参考として緩やか順の上位には、粟島浦村 -17.86%(1位)・刈羽村 -23.16%(2位)・聖籠町 -24.89%(3位)・新潟市 -37.73%(4位)が並び、長岡市の-43.39%はそれに次ぐ位置となります。
5年ごとに区切った6期間の変化率の中身を見ると、6期間は一様な減少ペースではなく凹凸があります。最も減少幅が大きいのは2025年→2030年の-15.44%で、この5年間で学齢人口が19,758人→16,708人へと3,050人減る推計です。一方、2035年→2040年の変化率は-4.00%で、この期間の緩やかさは県内30市町村中3位にあたる水準です。長岡市の将来30年の減少は「6期間のうち中盤の2025-2030に大きく減り、後半の2035-2040で一時的に緩やかになる」という凹凸を含む推計となっています。
この章で読み取れる観察: 現在の小学生(令和6年時点)が中学生・高校生・大学生となる10-30年後の学齢人口は、30年間で約4割減少する推計です。ただし減少ペースは県内で5番目に緩やかな部類にあり、また6期間の内訳では中盤の2025-2030に減少が集中して、後半の2035-2040には一時的に緩やかな期間を含みます。推計値であり、実績とは異なる可能性があります。
⑤ 長岡市の教育データが示すもの
長岡市の教育・学校データを整理すると、次の観察が確認できます。
- 小学校55校・中学校29校・小中児童生徒合計18,864人。いずれも新潟県内30市町村中2位で、県内合計に対する児童生徒シェアは約12.75%(1位新潟市の約3分の1・3位上越市の約1.45倍)
- 小学校の3密度指標では、1校あたり220.1人が県内30市町村中11位(中位)である一方、1学級あたり19.3人と1教員あたり12.48人はいずれも県内30市町村中3位(上位)。分散配置と学級/教員密度上位が併存する2段構造
- 教育費総額は令和5年度決算で約137.7億円(13,772,974千円)で新潟県内30市町村中2位。ただし児童生徒1人あたり教育費は73.01万円で新潟県内30市町村中28位。総額2位と1人あたり28位の順位差が大きい
- 令和2年の学齢人口5-14歳は22,287人で新潟県内30市町村中2位。将来推計では2050年に12,638人(-43.39%)となる見込み。減少率の緩やかな順で見ると新潟県内30市町村中5位で、6期間のうち2025-2030に減少が集中し2035-2040は緩やか順3位に位置する凹凸を含む推計
- 直近2年(令和4年→令和6年)の変化は、小学校数-1校・中学校数維持、児童生徒合計-977人(R4比-4.92%)。減少は小学校側の-740人が中学校側の-237人の約3.1倍と、小学校側に偏る数値の並び
長岡市の教育データは、「県内2位規模」「学級/教員あたり密度3位」「30年減少ペース緩やか順5位」の3要素が重なる位置にあります。同時に、「1校あたりでは中位(11位)」「1人あたり教育費では下位(28位)」という順位差の大きい対比構造も持っています。これらは分子・分母の関係から数値上観察される事実であり、教育の質や環境の善し悪しを示すものではありません。将来推計は令和5年推計時点の仮定に基づく数値であり、実績とは異なる可能性があります。
なお、本記事で用いた指標には年度差を含むものがあります。「児童生徒1人あたり教育費」は分子が令和5年度(2023年度)・分母が令和6年(2024年)で1年の年度差があります。将来推計は令和5年推計に基づく数値で、実績とは異なる可能性があります。
(県内順位はいずれも新潟県30市町村中の順位)
データ・情報基準日
| データ | 出典 | 情報基準日 |
|---|---|---|
| 学校数・児童生徒数・学級数・教員数 | 文部科学省 学校基本調査 | 令和6年5月1日現在 |
| 学齢人口(5-14歳) | 総務省統計局 国勢調査 | 令和2年10月1日現在 |
| 将来学齢人口(2020-2050) | 国立社会保障・人口問題研究所 日本の地域別将来推計人口 | 令和5年推計 |
| 教育費(総額・費目別) | 総務省 決算状況調 | 令和5年度決算 |
| 学校数・児童生徒数 経年(R4-R6) | 文部科学省 学校基本調査 | 令和4年-令和6年5月1日現在 |
(県内順位はいずれも新潟県30市町村中の順位)

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